フットケアとは、足のケアのことです。
 足は神経や血管の末端なので、糖尿病による神経障害・血流障害が起こりやすい部位なのです。

 
  • 神経障害があると、痛みを感じにくいため、目に見えない部位のケガやヤケドに気づきにくく、放置しがちです。

  • 糖尿病の合併症である動脈硬化が進行し、血流障害が起こると、足先に必要な栄養や酸素が十分行き届かずけがが治りにくくなります。

  • 体の抵抗力の低下により、傷口が化膿しやすくなり、傷の治りが遅くなります。

 適切な処置をせずに放置すると、やがて潰瘍(かいよう)へと悪化し、壊疽(えそ)という病気になってしまいます。壊疽の治療は非常に困難で、場合によっては足を切断しなくてはならないこともある、恐ろしい病気なのです。

   日常生活では、手先などに比べて目に触れる機会が少ないことから、気づかないうちに深刻な問題になってしまうことがあります。糖尿病の方は、足に変化がないか、特に注意が必要です。
毎日足をチェックし、傷・マメ・かすり傷・巻き爪・色の変化など、足全体を観察しましょう。


●足の病変が起こりやすい場所



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